以前から活動していた合唱サークルが、演劇グループ「チアトルドーム」のお誘いを受けて、2024年8月30日に劇場での公演に参加しました。
ウクライナの方は、誕生日や新年などお祝いの席はもちろん、普段から自然発生的に歌う場面がよく見られます。そんな様子を見て当団体スタッフがメンバーを募って合唱サークルを結成しました。その中でも、歌うことが特に好きな方数名が、月に数回集まり練習をしてきました。今回は演劇グループ「チアトルドーム」と合同で練習を重ね、本番に臨みました。
練習の際は、「チアトルドーム」のメンバー（日本人）とも交流を深められました。
ただ、活動を始めた当初は、練習会場まで各々でたどり着くことがなかなか難しく、当方スタッフが引率していました。何度も練習を重ねるうちに、お互いに連絡を取り合い、一定の場所で待ち合わせて自分たちの移動が可能になりました。それがきっかけで、他の場所にも積極的に公共交通機関で出かける機会も増えたという方もいます。
歌を歌うということは、ストレス発散にもなり、精神的・身体的に良い効果があったようです。何より、練習のみでなく、定期的に避難者同士が集まって、ゆっくりと何気ない会話をする時間が貴重なものだったようです。メンバーは高齢の方が多いので、定期的に出かけることや仲間と会話をすることが刺激になり、認知症などに予防にも効果があったのではと考えます。
また、大きな会場で、衣装を着て舞台に立つ、という機会はめったになく、そのような経験が自信にもつながったのではないかと感じます。
今後も何らかの形で活動を続けていけたらと思います。
