交流の場”ししゅうの会”をしています

東日本大震災で被災し東海エリアに避難されている方を対象に愛知県被災者支援センター(当団体が事業受託)が定期開催しているパッチワークの会がありますが、ウクライナ避難者にも手芸を好まれる方が多いこともあり、パッチワークの会と交流することを目的に『ししゅうの会』というサークルを作りました。

参加者は仕事に就いていない高齢の方が多く、定期的に開催することにより被災者・避難者の居場所となればという想いで継続して開催しています。

メインは手芸ですが、ゆっくりお茶を飲んだり共に食事をすることで交流は盛り上がります。
その為、毎回軽食を用意しますが、高齢で視力が悪い方は主に軽食の準備を一緒に行い、その方の役割を作る様にしています。手芸はできなくても、いつもの仲間と集う場所が自分にはあるということ、またスタッフがもてなすだけではなく、共にこの会を作り上げていることを実感していただくことも大切に思っています。

軽食の材料は、毎回生活協同組合コープあいちよりご提供いただいております。

2022年11月より2・3か月に1回のペースで開催し、参加メンバーも定着されてきましたが、特に日頃交流する機会が少ない方や新規転入者にもお声がけするよう心がけています。

回を重ねることで東日本大震災の被災者とも心が通い、言葉が通じなくても楽しい時を共にしています。特に日本人とウクライナ人の最高齢者は同じ年代で、毎回お互いお会いできることを心待ちにされています。それだけでもこの会の意味があったと感じています。また、日本人がウクライナ人に刺繍を習うことも恒例となってきており、本来の意図していた『ししゅうの会』となってきていることをとてもうれしく思うこの頃です。

2025年度もこの会を継続し、もてなされるだけの会ではなく、参加者自らが主体となる会を目指して行きたいと思います。