昨年4月、当ネットワークと共にウクライナ避難者支援活動を共に行っている日本ウクライナ文化協会(以下、JUCA)が、“日本で受けた支援のお返しがしたい“という避難者の声を受け、昨年4月、レスキューストックヤードが被災者支援活動を行っている穴水町でウクライナ料理の炊き出しを行いました。(参照:石川県穴水町にてボルシチの炊き出し)
会場となった川島第3団地の皆様に喜んでいただけたことと、今もなお頑張っていらっしゃる皆様にもっと元気になってもらうべく、今年もJUCAが炊き出しを企画し、ウクライナ避難者とともに2025年6月7日に、2回目の“ボルシチ”の炊き出しが行われました!!
出発前日には、炊き出しには参加できないが事前の準備だけでも、とボルシチエキスパートメンバーが準備に励み、とても良い香りが充満していました。
準備も整い、9名の避難者とJUCAスタッフ1名そしてネットワークからも2名同行し、3台の車に機材や材料などを詰め込んで、一泊二日の炊き出しの旅へ出発!現地に夕方到着し、早速明日の下ごしらえを始めました。

昨年同様、川島第3団地に今回もお邪魔し、ウクライナの代表的な家庭料理である”ボルシチ”と”黒パン”と”手作りレモネード”を振る舞いました。
6月初旬でしたが、天気に恵まれとても暑い中の炊き出しとなりましたが、40名程の方がお越し下さり、会話も弾みました。
昨年は仮設住宅への入居が始まったばかりで、被災者同士の交流もそこまで多くなかったとのことでしたが、今回は昨年の思い出話をしたり、昨年参加した方が初めての方を誘って参加してくださったり、とてもわきあいあいとした雰囲気でした。
ウクライナ語で『ありがとう、おいしかった!』を何度も練習したり、ウクライナの方との交流だけでなく、団地入居者同士の会話にも花が咲き、いつまでもおしゃべりを楽しんでくださる方もおり、本当に良い交流の一時でした。



避難している方にしかわからない心の傷に、国籍や言葉は関係ありません。ウクライナ避難者だからこそできる支援があります。
日本語を話せる避難者は増えてきて、炊き出しに参加したウクライナ人も通訳なしで会話もできました。避難者同士、支え合い、言葉を掛け合う場面がとても印象的でした。
日頃から多くのウクライナ避難者の方が、『これまで日本で多くの支援を受けたので、何か恩返しがしたい』とおっしゃっています。
その為、昨年の能登半島地震発災直後に行われたRSY の募金活動にも多くのウクライナ避難者が参加してくださいました。
彼らは帰り道で『次の炊き出しは何を作ろうか!』と話をしていました。
来年と言わず、この冬にでも再会できそうな勢いです!!

